AIは、愛を救う。
君よ知るや、まっちんぐあぷり。
こんにちは、花子です。
突然ですが、みなさん「マッチングアプリ」って使ったことありますか?
ネットを介して意中の相手と出会えるツールですね。
ひと昔前は、「出会い系」なんて怪しい呼び方をしていましたが、
「Tinder」などのメジャーアプリが若者に浸透し、
今では、だいぶカジュアルな存在になりつつあります。
とはいえ、まだまだこういうツールに眉をひそめる人が多いのも事実です。
かくいう私が、そうでした。
「怖い」っていうより、「ドラマがない!」と思ってたんです。
ほら、私って昭和生まれのメスでしょう?
豪華客船の甲板ですれ違ったとか。
「遅刻遅刻~」とパンをくわえて走ってたら、出会い頭にぶつかったとか。
海辺を散歩してたら、砂浜に打ち上げられてたとか。
そういう運命的な出会いに憧れるわけですよ。
だから、指を右左にちょいちょいと動かしただけで
生まれるようなお手軽な“出会い”にゃ、
こっちの食指は、これっぽっちも動かされなかったのです。
でも人間、開き直ってしまえば、早いですね。
今じゃ、高速で指を右左に動かしてます。
食指動かされまくり~。
だって、出会いのチャンスが桁違いに増えるんだもん。
「ドラマ性の不足」という欠点を補って余りある便利さ。
だいたい、見方を変えれば、
ネットという膨大な“情報の海”のなかで、偶然出会った二人。
ある種「ドーバー海峡横断」みたいなドラマを感じないわけでもない。
かくして、私は「マッチングアプリ」のユーザーになったのでした。
AIが、欲望を丸裸に。
閑話休題。
こうしたサービスを利用するうえで一番重要なのは、
自分が求めている相手が、きちんと見つかるかどうかですよね。
いわば、精度。
最近、この精度を大きく飛躍させている技術があります。
それが「AI」です。
有名なPairs(ペアーズ)も、
機械学習の技術を活用しているそうです。
登録情報や喫煙の有無や居住地の近さ、
さらにはログイン時間(!)などから生活スタイルを割出し、
相性のいいユーザーをレコメンドしてくれるという、
なんとまあ画期的な仕組み。
何より、上の記事を読んでいて私が一番心に残ったのは、
Pairsのプロダクト責任者のコメント。
「ユーザー同士が世の中の一般的な価値観に縛られずに、
自分の求めるお相手とめぐり会えること自体が大切なのです。」
… ああ、昔の私に聞かせてあげたい。
AIの精度が、今後どんどん進歩することは間違いありません。
建前では拒否しているけれど、本音では欲している…。
そんな奥底の欲望すら、丸裸にしてくるでしょう。
「あんた、本当はこんなん好きやろ?」と。
それってちょっと怖くもありますが、
せせこましい常識や価値観で自らをがんじがらめにしている人間を、
「もっと素直になれよ」と解放してくれる存在…、
ともいえるかもしれませんね。
不倫だのなんだと、世間様は騒がしいようですが、
他人の欲望にとやかく口を出す前に、
AIから教えてもらうべきことが、まだまだありそうです。