美味しいことは、AIが教えてくれる。
バナナだけじゃ満足できない。
おいしいものを食べている時が一番幸せな
食いしん坊の「食べザル」です。
著名なグルメブロガーやグルメサイトの情報をもとに
行きたい店を決めている食べザルですが、
実は、実名型口コミのグルメ情報サービスRettyが
飲食店ごとのキャッチコピーをAIで自動作成しているのを
最近知って驚きました。
そもそもRettyは、
元グーグル技術者の樽石将人CTO(最高技術責任者)がけん引する
AI(人工知能)先進企業。
ユーザーが投稿した写真から最も映える画像の選定
飲食店ごとのキャッチコピー作成
接待向きといった飲食店のカラーを見極める など
AIを通じた様々な取り組みを実現してきました。
その中で今回ピックアップするのは、
「飲食店ごとのキャッチコピー自動作成」
Rettyのサイトやアプリに掲載される飲食店には
「天然素材にこだわった、優しさと滋味に溢れたラーメンが食せる店」
「五反田で半世紀以上続く老舗洋食レストラン」など
人の手によって、キャッチコピー(見出し)が付けられています。
しかし、Rettyに登録されている約80万店舗全てに
人手でキャッチコピーを作成するのは困難。
そこでAIにキャッチコピーをつくってもらうことにしたそうです。
【キャッチコピー事例】
「電源ありWi-Fi完備、作業やミーティングに最適なお洒落カフェ」
「ワンコインランチも人気の究極の焼き鳥ビストロ」
「オシャレな雰囲気と本格派のハンバーガーが素晴らしい有名店」
「朝から晩まで長蛇の列ができる名店うどん屋さん」
どうですか?
AIだと分かると機械的なコピーに感じるかもしれませんが
知らないで見ると、そんなに違和感は感じないのではないでしょうか。
もし、違和感を感じたとしても、より精度の高い優先度学習を行えば良いのです。
ユーザーが書いたレビューから、レストランの特徴を簡潔に表す一文を抽出。
約80万店舗と学習素材が豊富に揃っているRettyなら十分可能です。
単純なレストランの魅力だけではなく、
なぜユーザーが行きたいのかまで考えてくれるAI。
これまで多くのライターやブロガーが苦戦してきた
「美味しい」の完璧な言語化を、いつかAIが実現するかもしれません。
その時こそ食べザルは「見ざる」「言わざる」「聞かざる」を体現する
食べるだけのサルになれるのです。
嬉しいような、寂しいような、複雑な心境を胸に秘め
今日も美味しい物を探してネットを彷徨う、食い意地の張った食べザルでした。
(h.k)